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パソコンの電源がなかなか切れない。眠れない夜、絶望も喜びもすべて知っている自分の相棒…。まさか、パソコンが別れを惜しんでくれているのか。門馬は不意に、二度とここには戻って来れないような気がした。壁の傷、大きな時計。小学校の頃からある色のさめたカーテン。母親の鈴子が、毎日のように干してくれている、折り畳み式のベッドの上の布団。見慣れた、当たり前の光景。ここには戻れない?そんなはずはない、どうしてそんな気がしたんだろう…。門馬はふと、自分が微笑んでいることに気がついた。

「大丈夫か、蘭太郎」
門馬が心配そうにこちらを見ている。
「日本史の時間にたっぷり睡眠をとったから、体の方はすっかり回復した」
「さぞ盛大に寝てたんだろうな。さすがに小早川先生が気の毒になる」
「ははは…。それで、これからどうするか、だ。ようするに、政治家もマスコミも乗っ取られているんだろう」
「そうだな」
門馬は頷いた。
「こんな時、信長だったらどうするか。家康だったら? 秀吉だったら?
そうだ、門馬君に今から宿題を出す。朝から、Sさんの証言で俺を泣かせた罰だ。おかげで、生まれて初めて遅刻したぞ。…鳴かぬなら殺してしまえ、ほととぎす的な答えではダメだ。あ、いや、織田信長だったら、売国奴と認定した途端、さっさと始末してしまいそうだな。ここはやはり、鳴くまで待とうの家康がいいのかもしれんな。いや、そんな悠長なことは言っていられない。ことは急を要する。黒田官兵衛、竹中半兵衛を軍師にもつ、鳴かぬなら鳴かしてみしょうの豊臣秀吉に託すか。いや、あらゆる事情を鑑みて、徳川300年、抜群の安定感を誇る徳川家康による、鳴くまで待てないほととぎす作戦といこう」
「ははは…」
門馬が、楽しそうに笑った。
「いずれにしても、村山元首相、河野洋平氏、朝日新聞の植松記者が生きている間に、真相を吐露してもらわないと。この際、本当の気持ちを知りたい。後悔しているのか、満足しているのか。村山元首相は、従軍慰安婦だった日本人女性にも償い金を支給するのかと問われ、絶句したらしい。…そうだ、桜子と葵は、「楡の木会~歴史研究会~」なるものを立ち上げて、活動し始めたぞ。といっても、人数が集まりすぎて、まるで全校集会のようになっている」
「そうか」
「第一回目は何と」
「何と?」
「東条英機の遺言だそうた」
「直球勝負だな」
「真っ向勝負だ。その前哨戦として女の子だけの特別講座があった。~未来の子供たちのために、私たちの子供たちのために~ 従軍慰安婦を含め、戦中における女性問題に関する考察らしい。
例えば…

ZAKZAK夕刊フジ
【痛快!テキサス親父】「理論」で考える慰安婦問題 “強制された性奴隷”が事実でない証拠
2014.01.17

 ハ~イ! みなさん。連載第1回には、とても温かいエールをたくさんもらった。ありがとう。心から感謝している。今回は、朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国が騒ぎ立てている慰安婦問題を取り上げたい。

 俺は動画でもこの件を何度も取り上げている。そして、継続的に憎悪のメッセージを受け取っている。「お前を殺す」とも書いてあったから脅迫文と言ってもいい。興味深いが、こうしたメッセージを送ってくるのは韓国と米国に住む韓国人ばかりで、北朝鮮人や在日韓国人からは、ほぼない。

 まず、俺が言いたいことは「慰安婦問題から感情論を抜こう」「冷静に理論で考えよう」ということだ。いいか? 感情抜きで、理論だけだぜ。

 朝鮮半島が日本の一部だったとき、朝鮮人(現在の韓国人と北朝鮮人)の人口は約2000万人だった。韓国人はそのうち「20万人が性奴隷にされた」と主張している。つまり、100分の1だ。男女半々として考えると朝鮮女性の50分の1が性奴隷にされたという理屈になる。

 米国の人口(約3億人)で置き換えると、「300万人の米国人女性が強制的に性奴隷にさせられた」っていうのと同じだぜ。この数がどれだけ大きいか分かるだろう。米国なら大問題だ。一体、朝鮮人男性は何をしていたんだ? 俺には理解できない。

 実は、朝鮮人男性が何をしていたのか、俺は知っている。『太平洋戦争下の朝鮮及び台湾』(友邦協会)という資料によると、彼らは大日本帝国軍に入るために「志願」していたんだ。1938年から43年にかけ、少なくても80万人が「徴兵」ではなく「志願」し、このうち約1万7000人が大日本帝国軍人になることを「許可」された。
 優秀だとして将校にまで出世した者もいる。

 同胞女性が20万人も性奴隷にされたのに、80万人が軍に志願するっておかしくないか? 朝鮮人男性が1万7000人も軍人となり、将校まで出世する軍が、同胞女性を性奴隷にするか?

 俺は昨年、ワシントンの国立公文書館から、太平洋戦争中の1944年、米軍が慰安婦から聞き取り調査した報告書を取り寄せた。

 そこには、《慰安婦は強制されたものではなく雇用されていた》《接客を断る権利を認められていた》《女性たちは大金を持って楽しんでいた》《洋服や化粧品など好きな物を買うことができた》《日本兵とスポーツやピクニック、宴会などをしていた》などと書いてあった。性奴隷がそんなことできるか?

 当時、公娼制度は合法だったんだ。感情は横に置いて、理論を使おうぜ。いい加減、慰安婦の像や碑で米国を汚すのはやめてくれ。「慰安婦が~」なんて騒いでいるのは、韓国と中国だけじゃないか。賢明な日本の方々なら、もう理解できただろう。「慰安婦=性奴隷」というのは大ウソだ。

 親愛なるみなさんと貴国に、神の祝福がありますように。米国に神のご加護がありますように。また会おう!


その場で、英語の柴田先生による爆弾発言もあったらしいぞ」
「あの、どうやら五大陸を制覇しているらしいという噂の熟女か」
「私の経験からいって、日本の男は可愛いというか優しくて、非常にあっさりしている。むしろ物足りないくらいだ。そんな日本人男性が女性を性奴隷にするなんて考えられないし想像すらできない。あなたたちも、そう思うでしょ?とのコメントだったらしい。思わず深く頷いてしまったのは、大人びた印象の細川先輩と守月葵。葵は、蘭太郎君を見てたら分かると言ったらしい。俺は特別に参加してほしいと言われていたが、丁重に断った。行かなくて正解だった…。

「ちょっと葵、それどういうこと?」
「何で蘭太郎君の名前、ここで出すの?」
「そういう関係だって、言いたいわけ?」
「私、まだ高校生だから…。靴下だって、ちゃんと朝からおろすし」
「はあ? 何訳分かんないこと言ってんのよ!」
「私は、まだ半人前だから…。それに、この人の子供なら産んでもいいと思う人としか、そういうことはしないよ。子供を産んで育てるのは、大変なんだよ。命がけなんだ。みんな、そんなこと、考えたことないでしょ。お母さんも、おばあちゃんも当たり前にいて、うっとうしいな、なんて思ってて、そんな幸せなことないのに。私のお母さん、私を産んですぐ死んじゃったの、知ってるでしょ? お父さんは再婚もせず、おばあちゃんの助けを借りながら私を育ててくれた。
ずっと、友だちの若くてきれいなお母さんが、羨ましかった。小学校5年生の時だった。授業参観があるけど、もうこないでって、私、言ったんだ。おばあちゃん、そのすぐあと、病気で倒れて入院して、死んでしまった…! 私のせいだ。私があんなこと言ったから! おばあちゃんは、この日が来るのが分かっていた、って言ってた。この日を待っていたと。もう、葵は大丈夫だと。寂しいけど待ってたって…。大変だったけど楽しかったって、亡くなる前に私の頭を撫でながら言ってくれた。私さえ、生まれてこなければ、お父さんもお母さんも、おばあちゃんも、みんな幸せでいられたのに…!」
「葵は号泣し、みんな涙、涙で第一回目の特別講座は終わった。窓の外で、こっそり様子をうかがっていた男子生徒も、思わずもらい泣きしたらしい」
門馬は空を見上げた。
「いつか君が、大空に描く美しい虹がみたいと言ったろう? 多分それは、桜子と葵が叶えてくれるだろう」
「門馬…?」
蘭太郎は自分の声に目を覚ました。
「夢か…」
楽しかった。教わりたいこと、語り合いたいことが山のようにあるのだ。門馬が突然姿を消してから、一週間がたつ。
「蘭太郎君も、パソコンとか、そうだ。スマホ持ったらいいんじゃないかな。。電話したり、メールしたり、ネットもできるし。写真も撮れる。すごく便利よ」
桜子は門馬のメルアドを知ってて、いろいろ教えてくれた。
草津で時間湯という、一日に何回か、48℃のお湯に3分間入るという、体を張った治療法を試していること、取りあえずすぐ帰るつもりだったが、学校を休学して専念することに決めたこと。共同のアパートを借りて、自炊していること。
蘭太郎は壁のカレンダーを眺めた。
「今日は土曜日か…」

「坊ちゃま、どちらい行かれるんです?」
日舞か剣道か、16才の誕生日までに選べと迫られているせいか、このところ、遅刻したり不安定だから気をつけておくように、弟子たちに奥様からお達しが出ている。
「ちょっと、お風呂に行ってくる」
「さようでございますか」
近所に新しくできた、スーパー銭湯に行かれるのかしら? こんな朝早く、やってるのかしら。24時間営業とか?
それにしては、荷物が少し多いような…
蘭太郎が出かけて行ったと思ったら、入れ替わりに蘭太郎の祖父、井上大悟が   現れた。
「春子さん、ちょっと…」
「お早うございます。ご隠居様」
「お早う。…あんたにだけ。見せたいものがあるんじゃ。花世さんには内緒だぞ」
「蘭太郎はこれを見て喜んでおったぞ」
といって、大悟はうれしそうに吉川春子を部屋に招き入れ、掛け軸を披露した。
「こ、これは…!」
「うむ。井上家のご先祖様にちがいない」
「これは、蘭太郎坊ちゃまです。間違いありません。お生まれになった時からずっと存じ上げている、この私が申すのですから。…ほら、この頬のよこにある、ほくろ」
「ほう」
「耳の形もおなじです」
「ふむ」
「しかし、これはな、安土桃山時代のものらしいぞ」
「それに第一、蘭太郎坊ちゃまは奥さまに生き写しです。お顔立ちは井上家の家系ではないのでは?」
「そうかのう」
「もう、骨董には手を出さないように、旦那さまも奥様もきつくおっしゃっておられるのではないですか?」
「あの二人はそういう時になると、仲良くワシに意見して来るんじゃ。困ったもんじゃ。それとな、これは骨董ではない。先週行った草津の土産じゃ」

草津は小さい町らしい、時間湯という特殊な治療をしているとなれば、すぐ門馬君は見つかるだろう。こういう場合のことを考えて、せめて携帯を手にいれておけば良かったと、蘭太郎は珍しく後悔した。
日帰りでもいいし、雑魚寝でいいから、門馬君のアパートに一晩泊めてもらおう。自分の部屋の机の上に置いてきた。一言、「旅に出ます」裏に極小文字で「明日中には帰ります」
思い返してみれば、じいちゃんが草津の骨董屋で買ってきた、武士の肖像画、あれがうちに来てから、何だか妙だ…。
特攻隊の夢を見て、門馬君と話すようになり、そして、門馬君のあとを追って、こうして草津に向かっている。流れる車窓の景色を眺めながら、蘭太郎は、何故だろう。長い旅になるような気がする。ぼんやり、そんなことを考えていた。
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